
この記事でわかること
- RAG の意味と、生まれた理由
- しくみの流れ
- 社内のマニュアルで使うときの条件と、確かめる点
RAG とは何ですか
RAG(ラグ)とは、AI に答えさせる前に資料を検索し、見つけた内容を AI に渡して答えさせる仕組みです。 日本語では「検索拡張生成」と呼ばれます。英語の Retrieval-Augmented Generation の頭文字です。この記事では、上の意味で使います(編集部の整理です)。
なぜ生まれたのですか
AI が持つ知識だけでは、答えの根拠を示したり、知識を更新したりすることが難しいためです。 RAG の名前を示した 2020 年の論文(Lewis ほか)の要旨は、次のとおり書いています。
providing provenance for their decisions and updating their world knowledge remain open research problems.
日本語にすると、「判断の根拠を示すことと、知識を更新することは、研究上まだ解決していない課題である」という意味です(訳は編集部です)。同じ要旨は、RAG を次のとおり説明しています。
models which combine pre-trained parametric and non-parametric memory for language generation.
日本語にすると、「あらかじめ作られたモデルの内部の記憶と、外部の記憶を組み合わせて文章を作る方式」という意味です(訳は編集部です)。論文では、外部の記憶として Wikipedia の索引を使っています。社内で使う場合は、外部の記憶の代わりに社内の資料を使います(この当てはめは編集部の整理です)。
どんな流れで答えますか
流れは 4 つに分けられます。 これは編集部の整理で、実際の製品では細部が異なります。
- 資料を検索できる形にしておく。 マニュアルなどを、探せる単位に分けて登録します。
- 質問を受けたら、関係のありそうな部分を検索する。
- 質問と、見つけた部分を、AI に一緒に渡す。
- AI が、渡された内容をもとに答える。 答えと一緒に、どの資料を使ったかを示せる作りにできます。
社内のマニュアルで使うとき、何が必要ですか
元の資料が正しく、最新であることが必要です。 RAG は資料を探して渡す仕組みなので、資料が古ければ、答えも古くなります。次の 3 点を確かめてください(編集部の整理です)。
- 資料が最新か: 見直しの担当と時期が決まっている。マニュアル管理とはで説明しています。
- 読める人だけが読める作りか: 質問した人が読めない資料の内容を、答えに使わない。
- 答えを人が確かめられるか: どの資料を使ったかが分かる。
会社の知識を集めて共有する進め方は、ナレッジ管理とはで説明しています。
RAG を使えば、AI は間違えませんか
間違えなくなるとは限りません。 資料を渡しても、AI は渡された内容を取り違えたり、資料にないことを補って書いたりすることがあります。AI の答えは、元の資料と照らして確かめます。生成 AI を会社で使い始める進め方は、中小企業の生成 AI 導入で説明しています。
ISSEN LXP では、どうなっていますか
ISSEN LXP の「聞く」は、まず会社のマニュアルを検索し、見つからないときだけ AI を呼びます。会社のマニュアルにある答えを優先するためです。AI が作ったものはすべて下書きとして扱い、最後は管理者が確かめて直します。
株式会社ISSEN GLOBAL。中小企業(従業員 200 名まで)の業務マニュアルを、AI で一人ひとりに合わせて届ける ISSEN LXP を運営しています。
出典
この記事は、AI の下書きを代表の片山が確認し、加筆しています。
この記事は AI が下書きを書き、代表の片山が確認しています。